酒と猫と株と

まさに生き甲斐!

交響死『棺桶』第五番。

今回も松本零士作品「ザ・コクピット」シリーズからのネタです。

このシリーズの中で好きな作品のひとつ、

「交響死『棺桶』第五番」。

 

タイトルのネーミングはどうかなあと思うのですが、

ちゃんとストーリーにリンクしています。

 

第二次大戦中のある島にある日本の基地に

一機の飛行機がありました。

 

その名は九九式艦上爆撃機

またの名を"九九棺桶“と呼ばれる爆撃機

エンジンが不調なときには大交響曲のような爆音を奏でるという

ふしぎな飛行機。

そのパイロットは

出撃の際いつもエンジン不調のため

味方の隊から遅れてしまい、

上官からどつかれるという不幸はあったが、

爆撃機に乗っている間は

爆撃機南海の大空で奏でるメロディーに

癒されていた。。

 

そんなストーリーなんですが、

南海の空でたいそうな交響曲を聴けるなんて

読みながら想像し、

漫画なんですがとてもうらやましく思った。

 

最後、爆撃から無事帰ってきたがエンジンが取れ落ちて

二度と飛べなくなってしまう。

主人公のパイロットが爆撃機にむかって言うセリフ、

「こいつは心優しい芸術家なんだ。戦争には向いていなかったんだ・・」

 

このシーンがとても心にしみました。

 

ゼロ戦もそうですが、

当時の戦闘機とか爆撃機などのレシプロ機は

戦争じゃなかったら、

武器を積んでいなかったら、

乗ってて楽しい飛行機ばかりだったんじゃないかって思うんです。

 

南海の空を、

ゼロ戦で好きな音楽を聴きながら飛んでみたいって

この作品を読んで思いました。

 

実際はエンジン音がうるさくて

音楽鑑賞どころじゃないんでしょうが(笑)。

 

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九九式艦上爆撃機