蛍になった特攻隊員。
このあいだのブログで
松本零士先生の作品❝藍青蛍❞をご紹介しました。
第二次大戦中、日本の戦闘機に乗った青年が戦死して
魂が蛍となって母親のもとへ帰っていく・・という悲しいお話しです。
実は似たような話しが実際にあったのです。
ご存じの方も多いかと思いますが、
隊員からは小母ちゃんと慕われ、
多くの特攻隊員を見送った、
特攻隊員の母こと❝鳥浜トメ❞さん。
トメさんが出会った、
ひとりの特攻隊員のお話し。
出撃の前日、
宮川さんという20歳の特攻隊員がトメさんの営む食堂の席で、
自分が特攻で死んだら、
「明日の晩の今頃、蛍になって小母ちゃんのところに帰ってくるよ。」と言い残し、
翌日、予告した時刻にトメさんの食堂に一匹の蛍がすうっと入ってきて、
蛍に向かってみんなで涙ながらに同期の桜を歌った・・という。
松本先生の作品に蛍が出てくるシーンは結構あるのですが、
❝藍青蛍❞を描くとき、
このトメさんのお話しを知っていて
それがベースになっているんじゃないかと邪推しちゃいます。
松本先生は九州出身(福岡県久留米市)で、
このトメさんのお話しの舞台も九州(鹿児島県知覧)ですし。
このブログを書きながらも涙が出てきそうになります。
トメさんのお話しは何度も見たり聞いたりしていますが、
その度に涙が出てきます。
知らない方は
本やネットの記事などでたくさん紹介されてますので、
ぜひご覧になってください。