海軍航空隊の意外な適性検査。
以前、「パイロットの適正。」で旧日本海軍がパイロットの適正をみるため、
占いを導入していたという話を書きました。
実際どんなだったかというのをここでちょっと書きたいと思います。
戦前、海軍航空隊では事故が多かったようで、
当時は飛行機の信頼性も低かったのですが、
パイロットの不適正による人為的なミスも原因があったそうです。
パイロットの適性検査をどうすればよいか、
学者など動員してみたもののうまくいかなかったところに、
のちに神風特別攻撃隊の生みの親と呼ばれる大西瀧治郎大佐(当時)が、
知り合いの水野義人という手相学や骨相学に詳しい青年を連れてきて、
パイロットたちの顔を数秒見ただけで操縦の適正を言い当てたことをきっかけに
水野が海軍の適性検査担当になり、
終戦までの9年間を務めたそうです。
実際にそれ以降、海軍航空隊の事故が減ったとのこと。
水野を採用したのは
なんとあの山本五十六大将(当時中将)。
占いをわりあい信じやすい人だったみたいですね。
※円道祥之著「ゼロ戦100の謎」宝島社 を参照させていただきました。